2022年7月3日 / 最終更新日時 : 2023年7月2日 nito-ryu ある日の話 ある日、心頭滅却すれば陽射しもまた涼し~アルルにて~ 7月の第1日曜日は、アルルで衣装祭りが行われる。この時期の南仏で晴天ともなると、陽射しが毛穴からも入り込んでくるんじゃないかと思うほど、刺すように肌を焼く。袖が無くても汗がじんわりと吹き出てくるなか、暑くて重そうな民族衣 […]
2022年6月19日 / 最終更新日時 : 2022年6月19日 nito-ryu ある日の話 ある日、マドレーヌからの回想 若かりし頃、プルーストの『失われた時を求めて』を読んだとき、ストーリーが全く頭に定着しなかった。この小説は理解するだけでなく、目を通すことすら私には難しいのではないか?!と、途中で何度も読むのを放り出そうと思った。だが、 […]
2022年6月5日 / 最終更新日時 : 2022年6月5日 nito-ryu ある日の話 ある日、背中にも責任を 『40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て』とはリンカーンの言葉であるが、後ろ姿にもそれは当てはまるように思う。私は身長150cm半ば、日本人では普通~低い方だ。小学生の頃から身長が変わっていないので、当時同年代の女子の中で […]
2022年5月22日 / 最終更新日時 : 2022年5月22日 nito-ryu ある日の話 ある日、部屋選びの基準 旅行でも長期滞在でも、過ごす部屋の状態はそれなりに重要だ。もし私が海外に誰かと行くことになったら、自分の予算などが許す限り、相手の要望に沿ったホテルを選択した方が無難だろう。なぜなら、私の基準は他の人のそれよりもかなり緩 […]
2022年5月8日 / 最終更新日時 : 2022年5月15日 nito-ryu ある日の話 ある日、それぞれの拘り マチルダはいつもテンガロンハットをかぶっている。TPOに関係なく、彼女の頭にはその帽子が堂々と据わっているのだ。アメリカのドラマや映画で、女性がフォーマルドレスにお気に入りのブーツを合わせるシーンを2・3回見たことがある […]
2022年4月17日 / 最終更新日時 : 2023年3月19日 nito-ryu ある日の話 ある日、お札騒動 日本でお札が一新されるのは2024年、20年振りとなるのだそうだ。前回のとき、私はインターンでフランスにいた。母が小包に同封して新札を送ってくれたので(フランスの郵送事情を考えると、結構危ない行為だ……)、日本クラスの講 […]
2022年4月10日 / 最終更新日時 : 2023年7月2日 nito-ryu ある日の話 ある日、VELOの日常 フランスで生活するなら、車を運転できた方がいい。移動手段としてだけでなく日々の買い物まで、フランス人はちょっとした距離でも車を出している。エコに関心がある人でも、住環境による利便性において、車なしの生活は考えられないよう […]
2022年3月20日 / 最終更新日時 : 2022年3月26日 nito-ryu ある日の話 ある日、ムッシューGのダメ出し 私は憤慨していた。校長のムッシュー・Gからの思わぬダメ出し。この気持ち、どうすればいいの~! 私が校長から理不尽な要求を突きつけられる数週間ほど前。モロッコ行き修学旅行の話が降ってわいてきた。プレコス(飛び級してきた生徒 […]
2022年3月6日 / 最終更新日時 : 2023年7月2日 nito-ryu ある日の話 ある日、混じり合う街で 『フランス第二の都市』の称号ではリヨンと双翼を担うマルセイユ。人や店の多くが洗練された雰囲気を持ち、整った街並みのパリやリヨンとは異なり、マルセイユはどんなものでも溶け込めるような包容力を感じる。人口がフランス第二位なの […]
2022年2月20日 / 最終更新日時 : 2022年2月20日 nito-ryu ある日の話 ある日、気持ちが大事でしょ ニコが日本語レッスンの気分ではないと言う。教材を抱え、狭くて急な階段を目が回りそうになりながらクルクルと最上階まで上がってこの言葉を聞くと、疲労感が増す。だが、これまでにも度々そういうことがあったので、この頃には割とあっ […]