nito-ryu、サイト名の由来

テレビを見ているとき、ペンやお箸・包丁などを左手で扱っている出演者がいらっしゃると、ふと考える。利き手を左から右に矯正する人は、どのくらいいるのだろう?

我が家は、兄も私も元々左利きだった。私は幼少期に、筆記や食事の作法を母から右で習った。聞くところによると、母が右手で持つように教えても、私はしばしば左手に持ち替えていたそうだ。嫌だったというような記憶はない。というより、覚えていないくらい幼い時分のできごとなのだ。でも、人によっては強いストレスを感じたり、脳の認識障害が起こったりすることもあるらしい。
学研で取り上げられていた記事では、‟脳で左右の認識が形成されるのが4歳8か月ごろなので、4~5歳での矯正には注意が必要”と述べられている。私は幼稚園入園前に矯正されているから、脳が混乱することなく、すんなりとチェンジできたのかも知れない。

日常生活における道具や設備、公の場での慣例によって矯正した、という人も少なくないだろう。
はさみや包丁などの刃物系は一般的に右利き用が出回っているし、駅の改札は右側に切符投入口がある。
イマドキはどうか分からないけれど、私が小学生の頃、書道の授業は利き手に関係なく、全員右手で実施していた。私のクラスには矯正していなかった男の子がいて、とてもやりにくそうだった。
私が中学で剣道を始めたときも、先生は右利きの構え方で教えていたようだ。‟ようだ”と言っているのは、当時の私は、右利きとか左利きとか関係なく、剣道は同じ構えをするものだと思っていたからだ。のちに、俳優のどなたかが上下逆に竹刀を持っているのをテレビで拝見し、あ、剣道でも利き手によって構えが違うんだ!と理解した。

私の場合、矯正したこと以外だと、左のほうがしっくりすることもあれば、左右両方できたりすることもある。
今まで取り組んできたスポーツだと、球技系は左。水泳は左右関係なく行えるけれど、飛び込むときは右足を前にして台に乗っていた(タッチも左手でしていたような?)。ちなみに、実際にプレイしたことはないけれど、弓とか銃の類は、左右どちらもいけるような気がする。
また、裁縫は左右どちらもOK。小学生の頃、体操着にクラスと氏名を書いた布を縫い付けなくてはいけなくて、左から上とか右方向へ縫うとき、いちいち布を回転させるのが面倒だった。それなら、と左手で縫ってみたところ、意外とイケた。すごーく綺麗に仕上げたいときは右手一本にするけれど、雑巾とか自分用のちょっとしたものを縫うときは、左手も使えるので便利だ。
そしてこれは女性とかメイクに携わっている人にしか分からないかも知れないけれど、お化粧も左右OK。顔の右側は右手で、左側は左手でメイクできる。顔を整えるような年代になってから友人が家に泊まったとき、左側を右手でメイクする様子を見て、みんな両手を使っているんじゃないんだ!とこっそり驚いた。手をクロスさせると鏡が見えにくいだろうから、余計にやりづらいだろうな……。
両手使いできて便利なちょっとしたことは他にも、右手で書いて左手で消せる(テストのときとか、鉛筆を落としたり、消しゴムと持ち替えたりする必要がない)こと。電話を左で取って右でメモできること。


こういったことから、自分流という意味での‟丹藤流”と、一部両利きである‟二刀流”をかけ、『nito-ryu』とした、というのがこのサイト名の由来。世の中の二刀流には、大谷翔平選手とか医者と作家を兼業されている方とかいらっしゃるので、このサイト名にするとき気後れしたのですが……。どうぞ、温かく受け止めてください!

\ 最新情報をチェック /

独り言

次の記事

身分証明の写真New!!