Le 14 Juillet:革命記念日

フランス人にとって、7月14日は特別な1日だと聞いている。1789年7月14日のバスティーユ襲撃に始まるフランス革命によって、現在に続く共和制が成立したため、国民の団結を思い返すのだそうだ。また、革命時に掲げられた標語の一つである‟自由・平等・友愛”は、現在憲法に明記され、フランス人の誇りを象徴すると言われている。
そのことを意識して1日を過ごすかどうかは別として、7月14日は国中が「フランス万歳、フランス人万歳、祝日万々歳!」となり、さまざまなイベントが各地で催されている。

私が南仏でインターンをしていたときは、近所の広場でペタンク大会が開催されていた。また、ローラースケート(車輪が1列のローラーブレードではなく、前輪と後輪があるタイプ)で滑走してきた20代くらいの女性から、チャリティーイベントのチラシを手渡されたりした。
私が過ごしてきた感覚だと、家族や友人と朝から晩まで楽しもう!という人もいれば、日頃頑張っているから、今日くらいはゆるゆる~っとのんびりしよう、という人もいた。
以前にこのサイトの『この切手に注目!~ツール・ド・フランス~』でちらっと書いているけれど、革命記念日には地方都市でも花火が上がるようで、私が滞在していた街でも見ることができた。
パリのような大都市だと、テレビで放映されるような軍事パレードや盛大な打上花火だけでなく、美術館が無料になったり、コンサートやダンスパーティーなどがそこここで開催されているようなので、色々なイベントに参加してみたい人にはうってつけだろう。今年はオリンピックの前夜祭感覚で、革命記念日も予定に組み込み、早くからパリに滞在している人がいるかも知れない。

学生時代にフランス留学を考え、時期や場所などを検討していたとき、革命記念日についての記事を目にしたことがある。それはパリ消防署のイベントに関するもので、消防士さんと話せるチャンス!などと書かれていた。どうやら、消防署を開放して、お酒を振舞ったりするらしかった。私は、全職員が対応するのかな、もしこの日に喜ばしくない事態が起きたらどうするんだろう、きっと当番制だよね、当番になった人はやさぐれたりしないかしら、などと想像しただけで、留学時期はコストを抑えられる冬場に決めたのだった。

今年のパリでは、イベントの1つとして聖火リレーが見られる。また、街中がオリンピック会場としてセッティングされているから、軍事パレードは凱旋門~フォッシュ通り付近で行われるようだ。聞いたところによると、毎年夏の時期にチュイルリー公園にやってくる移動遊園地も、公園がオリンピック仕様になってしまっているため、設置場所をブーローニュの森に変更したらしい。
私は今日1日をどんな風に過ごすかなぁ。
午前中は、オリンピック仕様となったパリ市内を散策し、航空ショーや騎馬行進・聖火リレーをチラ見する(人の多さや暑さのことを考えると、ずっと留まることは避けたい)。
午後から夕方頃までは、ルーブルなど無料になっている美術館をササッとはしごする。
美術館を出てからは、また街中を散策し、行き当たりばったりで面白そうなイベントがあれば見学してみる。
夜の打上花火はホテルから眺める。
……想像だけでは虚しいですね。エッフェル塔を臨むようなホテルに泊まったことないし。いつもの私だったら、花火は人混みの中で見ることになるだろう。
取り敢えず、実際の様子をテレビなどで見て、行った気分に浸ることにしよう!

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