ブラッスリーでテイクアウト

ポカポカ陽気でのんびりお散歩できる季節になってきたと思っていたら、またしても寒波到来?衣替え、いつになったらできるんだろう~。
私は歩くのも走るのもまあまあ好きなほう。でも、皇居ランナーのように都心(人が多いところ)で格好良く風を切るようなタイプではないので、気が向いたときに近所をブラブラしている。

先日、会社帰りにすれ違った外国人の男女が
「A bientot!Ciao!」
と言ったのを、近くで人待ち風に佇んでいた日本人カップルの男性が聞きつけ、
「チャオって言ってたからイタリア人だな。最近、外国人増えたね」
と女性に話し掛けていた。
このフレーズはフランスでよく言われたから(日本語だと‟じゃあね!バイバイ!”的な)、彼らはフランス人だと思うな~、でも確かに、この界隈では旅行だけでなく在住外国籍の方々も増えてきたな~、と心の中で呟いたのだった。

私が暮らす地域には、インターナショナルスクールがある。また、教会も多い。そのせいか、近隣のマンションに出入りする外国籍の方々をよく見かける。食事処も多国籍で、次々と新しいお店が開店している。そして嬉しいことに、今年の2月、日仏カップルのブラッスリーがオープンした。2月22日(ニャン・ニャン・ニャンの日)だったので、猫好きとしては、勝手にご縁を感じている。Brasserie Parisienne YG(ブラッスリーパリジェンヌ イグレックジェ:インスタグラム)。日本人の奥様のヨシコさんと、フランス人の旦那様のジルさんのお店ということで、YG。暫くはテイクアウトのみで営業し、3月末頃からイートインを開始する予定、と伺ったので、そろそろ店内での飲食が可能になるはずである。
ヨシコさん・ジルさんとは、このサイトで取り上げたことのある『カフェ・ミミ』で知り合った。ミミさんが子ども部屋のような可愛らしい雰囲気のあるお店であるのに対し、YGさんはしっとりと落ち着いた趣のあるお店である。場所は五日市街道沿いで、成蹊大学の前。私の家からだと、お散歩がてら立ち寄るのにちょうど良い距離感だ。真っ赤な軒先テントや入口横に置かれたテーブルと椅子が目印となっている。店内に飾られた写真は、フランスの風景や、シェフをされていたジルさんのおじいさまが写ったものなどで、お洒落かつ家庭的な温かさを感じる。メニューも肩肘張らずにいただけるものばかり。私がお邪魔したときは、ご近所の男性が
「今日の付け合わせはなに?」
と慣れた感じでヨシコさんに尋ねていた。
「既に常連さんがいらっしゃるんですね」
と言ったら彼女は謙遜されていた。駅からは少し遠いけれど、近隣住民にとって、ちょっと軽く一杯、ができるお店は貴重だ。テイクアウトも続けていくということなので、友達と家飲みとか、今日は作れなかった・作りたくない!というときに利用できるのは有難い。
私は今回、パテとクレープ、紫キャベツのサラダを頂いた。スイーツ好きとしては、ついついお菓子にも手が伸びてしまう。リンゴのタルトと濃厚ショコラエクレア、モワルーショコラを頼んだら、モワルーショコラはサービスしてくださった!エクレアは、華やかなデコレーションはもちろん、皮全体にクリームがびっちり詰まっていて、名前の通り濃厚そのもの。想像を超える満足度だった。モワルーショコラはムースよりしっかり、かつ、ふわっふわな食感。チョコは甘すぎず、余韻を残しつつ溶けてなくなってしまうはかなさに、私、いくつもいけてしまいそう……。チョコ好きとしてはこの2品がオススメなのはもちろんのこと、リンゴのタルトも是非、試していただきたい。リンゴを角切りとピューレ状にしていて、角切りはシャキシャキとみずみずしく、ピューレは甘酸っぱく、どちらもタルト生地に馴染んでいた。シードルと一緒にいただいてもいいかも知れない。

ご夫婦はとっても気さくな方々で、お店を訪れた際は是非、お二人との会話も楽しんで欲しい。ジルさんは日本語勉強中ということなので、日本語での会話はおいおいになるだろうけれど、挨拶だけでもフランス語で話し掛けたら、喜んでくれると思う。イートイン開始後は慣れるまでゆっくりお話できないかも知れないから、お二人と話してみたいという方は、テイクアウトのみの今がチャンス?!

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