Vive ショコラスイーツ!

ジプシースウィングを聴きに行った際、チョコレートを頂いた。バンドマスターだったご主人が亡くなられてからもライブを支えているEさんは、いつも元気で明るく、人見知りの私にも気さくに声を掛けてくれる。
そういえば、14日が近いのだった。猫の日なんてものが広まって以来、2月は(8月の世界猫の日もだけれど)ニャンコ商品に吸い寄せられてしまい、散財しがちである。それなのにチョコまで目にしたら、財布の紐が緩むどころか開きっぱなしになりそうなので、バレンタインの催事がありそうな場所には近寄らないようにしている。

コロナ前はパティスリーにも足を運んでいたけれど、最近めっきり行かなくなってしまった。何が何でも食べたいという暴食の業が落ち着いたのであれば喜ばしいことだが、そうではない。人混みに紛れると以前よりもはるかに疲れるようになってしまったという理由が大きいように思う。
岡田将生さんがドラマの役柄で、街中を歩くときうまく人を避けられないという男性を演じていたことがある。私もときどきすれ違う人の間を縫うように歩いていたため、当時は「岡田さんの役柄ほどじゃないけど、わかるなぁ」と感じていた。その度合いが増している今日この頃。心電図の波形みたいにナミナミと蛇行している。そうやって人を避けたにも関わらず、向かってくる人とお見合いして「チッ」とか舌打ちされると、お互い様じゃない?とちょっぴり悲しくなったりして。週末はどうしたって人出が増えるので、日用品買い出しなどは人の多そうな時間帯を外して出掛けるようになった。

パティスリーに行かなくなった分、コンビニスイーツをチェックするようになった。クオリティがかなり高くなっているし、パティシエさんとのコラボ商品が出ていたりもするので、充分満足できる。入れ替わりが早いため、今買っておかないと二度と食べられないかも、と購買意欲を掻き立てられる。コンビニ各社の販売戦略にまんまと乗せられ、暴食の業がまだまだ続いているわけである(自分の理性のせいなのですが)。
そんな私への戒めなのか何なのか、精算誤りをちらほら発見する。同じ商品を2回打たれていたり、2つの商品を買ったら高い方の1個を2回打たれていたり、割引商品が割引されていなかったり。いずれも多く支払ってしまっている。袋詰めを自分でするようになってから、レジ打ちの状態を確認する余裕がなくなり、伝えられた金額のまま支払って、家に戻りレシートを見てから誤りに気付く。昔から、こういうことがあっても泣き寝入りしてしまう性格で、そういう自分が嫌だったりもするわけだけれど、品物を持ってお店へ行って精算し直してもらって……という一連の行為より、「もうあのお店には行かないことにしよう」とやり過ごす方を選んでいる。お店に行かない=暴食が抑えられる、というわけではないけれど、改めろということだろうと捉えたりしているのである。

それでも、見聞きすると食べたくなってしまうものだ。耳に入ってきた情報は仕方がないとして、自分から積極的にチェックするのは控えよう、というのが私の近頃の傾向である。
欲のままにパティスリーでショコラスイーツを買い求めていた時期の写真は、ギャラリーにて。やっぱり、見ると食べたくなっちゃう!

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