晩夏あるいは初秋のできごと~スイーツとエンタメ~

先日、会社の昼休みに、コンビニで売られているゴディバのアイスに関する記事を読み、帰りがけに買ってみようかな、と立ち寄った。
通路にあるアイスクリームのケースには入っていなかったので、あれ、取り扱いがないのかしら?と一瞬ガッカリした。しかし、箱アイスとか高級なものは壁際に設置されているケースに入っていることを思い出し、確認してみたところ、ゴディバの文字が目に留まったため、1つを手に取った。ドリンクを入れるような縦型のプラスチック容器に入っていて、かなりボリュームがある。450円(税込)となかなかいいお値段だが、ゴディバカフェよりは控え目な価格だし、と購入して帰った。
翌日、さあ、どんなアイスなのかな?と蓋を開けようとしたところ、‟専用のマシンでミルクを注いでお召し上がりいただく商品です”の文字が。


えっ、これはアフォガード的な何かなの?家に持って帰ってきちゃったよ?店員さんから何も言われなかったけど?今からでも店舗に行ったら対応してもらえるのかな?もう食べる気満々なのに、面倒~!このまま食べちゃおうかな?でも、ミルク込みの価格だったのなら、何か損した気分だわ……。
などと蓋の耳部分をつまんだまま、グルグルと思考を巡らせたのち、「のちの教訓としよう」と割り切って、えいやっと開いた。
アイスクリームスクープで1個分ざくりとすくい取られたように深くえぐれた丸い穴の上に、きざみアーモンドがじゃりじゃりと散りばめられている。ここにミルクが注がれるはずだったのね、と再び損失感がちらりと心をざわつかせる。携帯のWeb記事で完成形の写真を目にしてしまったものだから、物足りなさというか、製造過程の材料だけを手にしている気分になる。
まあ、アフォガードだってエスプレッソ注がなくてもアイスだけで食べられるもんね、と購入から現在までの自分の一連の行動を肯定しないと気が滅入るので、穴の縁に沿ってスプーンですくってみた。
ノォォォォォ~ン!
これ、アイスじゃないんですね?!
改めて、蓋を見直してみる。
チョコレート‟フラッペ”って書いてある。氷ですな。つい先日、このサイトの『スイーツ・ノスタルジー8~夏のデザート~』で、かき氷は十数年食べていないと書いたばかり。このたび、アイスと間違えて十数年振りに口にしました(なんてドジな理由なんだ……)。
ひとつ救われたことと言えば、このフラッペはチョコが濃厚だったので、氷っぽさ・水っぽさをあまり感じずに済んだことだ。ミルクを注ぐ商品だということを知らずに持ち帰ったのは、怪我の功名だ、と気を取り直したのだった。
あとで調べてみたところ、私と同じような失敗をした(ミルクを注ぐとは知らずに持ち帰った)人だけでなく、食べ方を知った上で持ち帰り、自分の好きなときに好きなアレンジで食べている人がいると分かった。私はそのままいただいてしまったけれど、アレンジ方法だけでも考えてみようかな。
牛乳の代わりに、アーモンドミルクとかどうでしょう?私はグリコのアーモンド効果の砂糖不使用がお気に入りだけれど、フレーバーつき(香ばしコーヒー・3種のナッツ・薫るカカオ・ほろ苦キャラメル)はどれもこのフラッペと相性が良さそう。でも、フレーバーつきには砂糖が入っているから、チョコの甘さだけを愉しみたい人には向かないかも知れないな。
フランスでは、フラッペにお酒をかけて食べたりするから、チョコレートリキュールやノッチェロ(くるみのリキュール)・キルシュ(さくらんぼリキュール)はどうかなぁ?やっぱり、フレーバーはないほうがいいだろうか……。

話ついでに、京都にあるショコラティエで販売されているかき氷について。coco kyotoでは、9月中旬頃まで、3種(ショコラ・ショコラベリー・カカオフルーツ)のかき氷を提供しているそうだ(西院店はショコラと抹茶のかき氷を販売)。なぜ京都の話をしたかと言うと、9月下旬に親戚の慶事で京都へ赴くはずが、やむを得ない事情で欠席することになってしまったのだ。関西のチョコレートとか、9月ならモンブランも多種多様のはず!とウキウキしながら調べていたのに、とても残念な事態に意気消沈……。coco kyotoでの私のお目当てはかき氷ではないけれど、人気が高いようなので、もしどなたか京都へ行かれた際、ご興味があるようでしたら試されるのも良いかと思います。
モンブランに関しては、関西で買えなくなったからというわけではないが、神楽坂ル・コキヤージュのスイーツギフトショップでテリーヌドゥショコラ・モンブランを予約購入した。今回、会員登録してから予約したのだが、予約確定ボタンを押してからずっと画面がグルグル回っていて、5分以上経ってもそのままで、その後数分してからシャットダウンしてしまった。これって、きちんと予約できたのかしら?もし予約できているのに再度予約したら、二重申し込みになっちゃうし……などと心配になり、注文サイトと会員サイトの問合せにそれぞれ「予約できてますか?」という、情報弱者にありがちなまことに情けないメールを送った。予約販売期間がこの翌日までだったので、もし問合せへの返信がなかなか来なかったらどうしよう?と心配していたのだが、予想をはるかに裏切る早さ(問合せしてから1時間経っていなかったように思う)で返信があった。どうやら、会員登録は完了していたものの、予約の確認ができなかったということだったので、今度は失敗しませんように!と操作し、2回目は無事に予約が取れた。お店の迅速なご対応に感謝!
ご興味のある方に、このテリーヌドゥショコラ・モンブランの通常販売日が決まった様子。8月29日(火)13時ということで、予約購入できなかった方もまだ間に合うようです。

食欲の秋ばかりではなく、芸術の秋ということで、気になるエンタメについてもご紹介したい。
NHKで放送中のフランスのミステリードラマ『アストリッドとラファエル』を、私はシーズン1から見ていて、現在はシーズン3となっている。パリの俯瞰が画面に映し出されることがあったり、脚本の方なのかあるいは監督なのか分からないけれど、親日家の人が制作したんだろうな、と想像できる設定があったりして、ミステリー好きでなくとも楽しめる要素があると思う。日本人役を日本人の俳優さんが演じている点でも、頑張って~と応援したくなる気持ちが強まる。日本食料品店の店主・アピュ・タナカ役の西田明宏さんという俳優さんや、店主の甥であるテツオ・タナカ役の齋藤研吾さんという音楽家であり俳優さんのことは、このドラマで初めて存じ上げた。
私はバッハの五線譜に隠された暗号の話(シーズン1の第10話)が特に印象的で、好きな回である。
このドラマのシーズン4の試写会に応募できる企画があると知り、今、検討中である。行けなくなる可能性もあるしなぁなどと悩んだところで抽選なので、当たる前提で悩むなんて図々しいわね、私。応募はAXNミステリーウェブサイトから、応募締め切りは9月10日(日)。試写会は、10月1日(日)に東京日仏学院にて行われる。
 
そういえば、『アストリッドとラファエル』の話の中で、パイプオルガンにまつわる話(シーズン2の第4話)があったけれど、パイプオルガンの音色もけっこう好き。パリのサントゥスタッシュ教会で日曜の夕方に行われるミサは、無料でパイプオルガンを聴くことができるため、パリ在住時は何度か通ったことがある。かつてモーツァルトがこのパイプオルガンを演奏したことがあったり、建物自体の荘厳さから、ミサがないときでも多くの人が訪れている。ちなみに、モーツァルトのお母様が眠っているのも、この教会である。
サントゥスタッシュ教会の音色は聴けなくとも、来月は都内で国際オルガンコンクールが開かれる。『第9回武蔵野市国際オルガンコンクール』には、国内外の演奏者が参加するので、こちらも実に興味深い。チケットは、8月27日14時の時点で、一次予選(9月9日土曜と10日の日曜)と本選(9月17日の日曜)分は発売中となっており、二次予選(9月13日水曜と14日木曜)は予定枚数終了となっていた。二次予選だけ会場が異なる(一次と本選は武蔵野市民文化会館小ホール、二次は聖グレゴリオの家)。一次と本選はまだチケットが買えるみたいだし、週末なので、日程が調整できたら聴きに行きたいな~と思っている。

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