BBQ、やってます

この連休、土日はお天気に恵まれ、近所の小学校からは運動会らしき掛け声や音楽が聞こえてきた。先週末に衣替えをしたばかりなのに、また半袖を引っ張り出さなくてはならない陽気。それでも、ちょっと汗ばむ程度だから、真夏と比較したら断然このくらいの天候がいい。近年は、暑さが落ち着くと急激に冷え込むものだから、まだ冬に突入しないで、もう少し穏やかな秋の気候を楽しみたい!と切望している。

ミレニアムの年に通った語学学校でクラスメイトだったウィーンっ子のマーティンとは、卒業してからも週1回、フランス語でメールのやり取りをしている。
今年、ウィーンはinondationに見舞われたと書かれていたので、洪水が起きたようである。地下鉄がしばらく動かなかったそうなので、通勤・通学はもちろん、観光客の足にも少なからず影響が出たらしい。彼は会社に自転車やバイクで通っていて、コロナ以降はテレワークも推奨されているようなので、勤務には支障なかったと言っていた。
また、日本と同じように夏日が続いたようで、先々週のメールでは、
「友達の家に行ったとき、みんなはプールで泳いでいたけど、僕は風邪気味だったからやめておいた」
と記載されていた。気温は日本より低かったようだけれど泳いだりするんだ、冷たくないのかしら、欧米人のほうが日本人より体温が高いから平気なのかな?などと想像した。
マーティンはご両親宅に毎週末足を運んでいて、お兄さんやそのご家族とも頻繁に交流がある。友達とも定期的に会っていて、お互いの家へ招き招かれしていることを報告してくれる。

そんなマーティンのメールに書かれている食事内容で意外と多いのが、BBQである。このサイト内の『ある日、エアコンなし・プールありの不思議』でちょこっと触れているが、彼の家にはプールがあり、お友達を招いてはBBQしながら泳いでいるようである。そしてそれはご両親やご友人宅でも同様で、夏場はBBQとプールの話が多くなる。こういった過ごし方は、私のイメージではアメリカ的なのだが、『ある日、エアコンなし・プールありの不思議』でも書いている通り、ただの先入観なのだろう。更に私が意外だと感じたのは、気温が下がってきても、マーティンのメールにBBQの話題が上ることだった。しかも、週に1回はやってませんか?と思うくらい、通年で続くのである。
またしても私の偏った印象では、BBQは太陽と鉄板の熱がセットになっている。こんな暑苦しい中でやらなくても……と閉口してしまう私からすれば、暖を取りたくなるような時期にやる方がいいのでは、と常々思っている。そのため、木枯らしが吹くような季節に
「外は寒かったけど、焼けたら室内で食べてるから快適」
というようなマーティンからのメールを読むと、今週もBBQやったのね、日本だと庭でたき火して作った焼き芋を縁側で食べる感じ?と、それはBBQじゃないでしょうと言われそうな想像をしている。

オーストリアはビールやソーセージが美味しいし、気の置けない人たちと集まって楽しく食事していたら、日々の活力になるだろうな。
フランスではBBQしたことがなかったけれど、そういえば、ラシェル宅の庭にはご主人のローランドが作った石窯があったっけ。BBQというよりはピザでも焼きそうな立派な造り。滞在中は使用したところを見たことがなかったので、どういう風に使っているのだろう?
みんなで集まってBBQ、がちょっと羨ましくなるような、人恋しくなり始めた秋の1日。

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