猫話~11月のNoel~

クリスマスまでちょうど1か月。夏休み・シルバーウィーク・ハロウィンと続いたイベントがいったん落ち着き、年末年始の出費を見据え、世間的には購買意欲が低下する時期だと言われている。ショーウィンドウの飾りがカボチャお化けのあとすぐサンタに変貌したり、ブラックフライデーを実施する店舗が増えているのは、消費者の財布の紐を意識してのことなのだろう。

世間的な傾向をものともせず、このサイト内の『9月の吉祥寺、10月の杉並、11月の中野』でちらっと触れた、吉田守秀シェフのパティスリーが開店した(インスタグラムはmoriyoshida_official/#)。11月20日~22日がプレオープン、23日にグランドオープンで、20日は長蛇の列だったと聞いた私は、やはり10か月後くらいを狙って行くことになりそうだ、と嘆息した。
購買意欲が下がる時期じゃなかったのか?しかも、20日は平日だよ?!
とか言いながら、私はマロンやチョコスイーツが頻繁にお目見えする秋から冬に散財してしまうので、もともとこの時期、世間の傾向からズレているんだった。そう、今年も例外に漏れず。

マロンが終盤に差し掛かり、そろそろ濫費を改めないと……と思っていた矢先、私は猫商品に気持ちが揺らいでしまったのだ。心もお財布の紐もゆるゆる、である。
まずは、ダロワイヨのジョセフィーニャ。彼女は尻尾がトリコロールカラーをした白い子猫で、ダロワイヨのイメージキャラクターと言っても過言ではないほど有名になっている(はず)。かつては猫の日などに彼女の新商品が発売されたりしていて、期間限定だから、と私もちょくちょく購入してきた。それが今では、季節ごとの商品や定番モノまで登場するようになった。キリがないから、と私は物欲に負けないよう、店舗前は足早にスルー、ニュースレターで商品を目にしてしまったときは、スクショを撮って欲求を抑えるようにしてきた。
それなのに、今回のクリスマス商品ときたら!
ラブリーなデザインはいつものことだけれど、ケースが本型になっているものがある~!
なぜだか自分でもわからないのだけれど、どうも私は、パッケージがブックケースのようになっている商品に弱いみたいだ。
かつてフランス留学中、パリのショコラトリー、DEBAUVE&GALLAIS(ドゥボーヴ・エ・ガレ)で本型パッケージを目にした際、店員さんでやたら貫禄がありニコリともしないけれど気前よくチョコを試食させてくれたマダムに、私は拙いフランス語でその中身について尋ねた。
「このお店の全てが詰まっている」
そう説明した彼女の言葉を、私は色々な種類のチョコが詰め込まれているのだ、と解釈した。他の商品よりも高額だったので多少躊躇したのだが、立派な装丁のパッケージから、選りすぐりのチョコが品良く整然と収められている様を想像した私は、それを購入した。
帰国後開封してみたところ、お店の歴史などが書かれた分厚い冊子が入っていて、チョコは添え物程度だった。確か紋章がデザインされた薄いチョコだった気がするので、ピストルかヴェールドショコラ?あれ、チョコは本当に入っていたっけ??あまりにもショックだったので、チョコが入っていたかどうかもあやふやな記憶になっている。
どうりで、ずっしりと重かったわけだ。確かに、お店の全てが詰まっている、のでしょうね。でも、私は‟花より団子”だったんです!
他にも、ディズニーランドのアドベンチャーワールドで本をかたどったパッケージのお菓子を見つけ、中身よりもケース目当てで買ってしまったことがある。そのときは、缶のケースだと思って買ったのに紙製だった、というオチがつくのだけれど。
今回は、パッケージも中身も満足する一品で良かった!

この本型の商品と、ショコラ&紅茶の商品に、クリスマス仕様の手提げ袋をお買い上げ。昨年、我が家の白猫・ブランが別の世界の住人になってしまったので、ジョセフィーニャグッズを見ていると、ほっこりする気持ちの合間に一抹の寂しさを感じる。

続いて、Addict au Sucre(アディクト・オ・シュクル)のプティ・ペール・ノエル。石井シェフの愛猫ちゃんがモチーフになっている缶に、5種類のクッキーが詰められている。猫ちゃんのデザイン缶は現在販売中のものが7つあり、今回購入したのはクリスマス仕様缶4つのうちの1つ(ペール・ノエルはフランス語でサンタクロース)。以前からこちらのクッキーを一度買ってみたいと思っていたのだけれど、オンラインショップではいつも売り切れ・出店先でも入荷待ちだったりしていた。先日も、日本橋のアラン・デュカスに伺う前、高島屋を覗いてみたところ、ボワット・レ・シャはあったけれどボワット・ブルーと高島屋限定缶(猫ちゃんと女性のデザインだったから、女性は石井シェフかな?)は入荷待ちだった。本日11月24日13:30 現在、オンラインショップではまだ全ての猫ちゃんデザイン缶が購入可能(配送不可・店頭受取のみ)。おそらく、毎月の販売開始日時は22日の午後2:22のようなので、猫好きには分かりやすくて嬉しい。ちなみに、お店の名前は‟甘味中毒”を意味しており、自称ショコラホリックとしては、猫好きという点以外でも、勝手に親近感を覚えている。
※下の写真は、左からエコバッグ、保冷バッグ、プティ・ペール・ノエル缶

最後に、ジャンナッツのクリスマスブレンドティー。製品のロゴには、ジャンナッツの2匹の愛猫であるサムとボウが描かれているが、クリスマス缶に猫ちゃんデザインを採用するようになったのは、2014年からではないかと思う(2013年は聖家族がデザインされていた)。私は毎年カルディでこのクリスマスブレンドを購入するほか、年2回、ジャンナッツの猫の日グッズもチェックしていた。こちらも数年間買い続けていたのだけれど、ダロワイヨのジョセフィーニャ同様キリがないので、今年からスクショでガマンに切り替えた。クリスマスの紅茶くらいはいいよね?といつまでも自分に甘い私……。

オマケで、カカオキャットのブラウニー3種。おめかしした黒猫ちゃんを見ると、これまた我が家から別の世界の住人になった黒猫のサスケを思い出す。サスケの命日は11月29日。クリスマスには1か月早いけれど、今日は我が家のニャンズへの祈りと、私の暴食への懺悔をしよう(クリスチャンじゃないから意味ないかも?)。

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