猫話~『ボブという名の猫2 幸せのギフト』とジェームズさん~
1作目である『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』のあと、続編が制作されていることは知らなかった。たまたま、テレビの番組録画表でその文字を見つけた。わ~、また会えるの?!と、さっそく検索。公開は今週末からだが、2022年2月22日・世間でスーパー猫の日と呼ばれる、100年に1度ニャンが6つ付く日にジャパンプレミアが行われることを知った。また、ボブが亡くなっていることも知ることとなる。
プレミアでは、ボブのパートナーだったジェームズ・ボーエンさんがリモートで出演されるという。映画のプレミアには行ったことがなかったけれど(そしてコロナ禍ではあるけれど)、ボブとの思い出話などをお伺いできる滅多にない機会だ。私は意を決して申し込むことにした。
映画上映後にジェームズさんが出演されるということで、上映前に質問を受け付けるようになっていた(コロナ禍なのでマイクを回したりせず、質問は一括して主催者から行うとのこと)。用紙は事前に配られていたが、書くものを持ってきていなかった(どこかに置いてあった?)ので、ゴメンナサイ。
映画のストーリーについては、どのような形(映画館でもビデオでも)で観ることになったとしても先入観がない方がいいと思っているので、割愛させていただく。お話とは別に、ボブだけに焦点を当てると、前作に続きボブは彼自身が演じていて、ずっと指導されてきた猫でもないのにどうしてこんな演技ができるのだろう?とまたしても感服した。
映画終了後、ふんわり包まれるような充足感と名残惜しさでぼんやりしているなか、ジェームズさんと繋がる。前作で日本のテレビに出演されていたときより、お顔がシャープになった感じ。それより気になってしまったのは、彼の左横でしきりと毛づくろいをする白いもふもふが……。どうやら、現在はワンちゃんが相棒のご様子(犬種に疎いのですが、何とかスパニエル?)。今回、ジェームズさんの音楽スタジオからご出演ということで、背後にはギターなどが並んでいた。ボブの本を執筆し作家として活躍しつつ、音楽活動も続けていることが分かり、彼がプロのミュージシャン志望であることを改めて理解した。
ジェームズさんとボブの思い出の場所であるイズリントングリーンにボブの銅像が設置されているそうだが、ジェームズさんは今日もそこに行く(行った?)とのこと。彼にとって、ボブはいつまでも心の中にいるのだなぁとしみじみしてしまう。質問の中に、「ボブとの別れからどのように立ち直ったのか」というものがあったのだが、私も猫3匹を亡くしているため、泣きそうになるのをこらえていたらジェームズさんの回答を忘れてしまった(マヌケだわ……)。
そのほか、質問と回答の一部をご紹介。
Q:ボブが好きなキャットフードは?
A:ビーフやチキン味のチュール
Q:ボブの演技は素晴らしいが、視線の先にはジェームズさんがいたのか?
A:いつも撮影現場の傍らにジェームズさんがいたので、ボブも落ち着いて演技できていた様子
Q:ハイタッチはどのようにして生まれたのか?
A:最初はごはんをねだるときにしていたが、そのうち手を出すとタッチするようになった
Q:今回の映画で印象的なシーンは?
A:冒頭のパーティー・シーンは演技に入るまで待ち時間が長く、ボブが神経質になっていたため大変だった
Q:1日だけ猫になれるとしたら?
A:ボブが人間になって自分が猫になったら、ボブの肩に乗っている
Q:ロンドンでオススメの場所は?
A:よくイズリントングリーンに行くので、寄ってみたらボブ(の銅像)とジェームズさんに会えるかも
せっかく時間を作っていただいているのに、質問もメッセージも書かないなんて失礼かな……と思っていたが、他の方々の質問でいろいろとお伺いすることができたし、限られた時間だったので、間が持たないということはなかった。とはいえ、通訳を挟んでの会話、しかもこちらは全員マスクをしているから、ジェームズさんにとっては反応が分かりづらくて困ったかも知れないが。
『ボブという名の猫2 幸せのギフト』は、テレビ東京さんで2月24日(木)の深夜3:05~3:20、『一夜づけ』という番組の中で紹介されるようです(私は番組録画表でこれを見つけ、映画のことを知りました)。映画は2月25日から公開。ボブの豊かな表情には、いつ会っても癒される。