メッシュでも大丈夫

昨日、ヘアドネーションのため美容院へ。
もうムリ・早く切りたいという葛藤と戦いつつ、ただ放置しただけの髪を提供すること4回目。1回目は長さが足りず、美容師さんの練習用カツラにすると言われたっけ。
髪の毛を子ども用ウィッグにする場合、31cm以上の長さが必要となる。それより短い場合(15cm以上31cm未満)、帽子に髪の毛を付けたタイプのウィッグ用として受け付けてくれる団体があった。こちらには多くの髪が寄せられ、必要数をまかなえるようになったため、最近になって活動休止となったようだ(喜ばしい理由で良かった)。しかしまだ、フルウィッグは足りていない様子。帽子タイプだと、被っていく場所や合わせる服装が制限されるから、フルタイプの需要の方がはるかに多いのだろう。提供する側も、31cm以上になるまでには時間と根気がいる。私のように、ただただほったらかしというズボラな性格をしていても、もう切っちゃおうかなと心が揺れ動く。肩が凝るし、洗うのも乾かすのも時間を要する。白いものが混じるようになってからは、年齢や清潔感が気になり、必要最低限の手入れをしている。私の場合、アレルギーがあるからカラーは使えない。ヘアマニキュアやシャンプータイプの毛染めだと、持ちがイマイチなのでそれなりに手間が掛かる。
かつて営業職だった頃、いつも身ぎれいでスキのない先輩から「白髪は1mmも見せちゃダメ」と言われたことがあった。そんなん不可能じゃない?昨夜塗ったにも関わらず、朝気付くと生え際にスッと光るものが見えるような状況だよ?!何て理不尽な!などと思いつつ、ペンタイプのヘアマスカラを常に鞄に忍ばせ、できる限り補正していた。急な雨に遭って黒い汗をかくという、おぞましく恥辱的な経験をしてから、携帯必需品は傘に取って代わったのだが(雨・汗に強いって謳っていても、ウォータープルーフと書いていないモノはダメですな)。
話がそれてしまったが、外回りの仕事から離れて10年近く、今やすっかりメッシュになっている髪でも、31cm以上あればOK。団体のほうで髪の質や色を一定に加工するそうなので、パーマでも縮毛矯正でも、おしゃれカラーでも白髪染めでも、極端なダメージがなければ使ってもらえるのだとか。
思えば、3歳まで髪の毛が生えず、「女の子なのにずっとつるつるだったらどうしよう?!」と心配した母が、ワカメやらコンブやらを毎回料理に加えてくれたお陰(?)で、幼稚園入園の頃には何とか産毛が頭を覆うまでになった。その頃の私ときたら、例えではなく本当にヒヨコのようだった。母は、柔らかくふわふわした頼りない毛(髪とは言えない)を数か所に分けてゴムで縛り、私の頭を飾った。頭皮があらわになり、少量であることを余計に目立たせただけだったと思うのだが、この子は女の子ですよ、というせめてもの親心だったのだろう。それならなぜ七五三のときに、3歳の私は兄が5歳だったときの服を着せられたのだろう?周囲から「ずいぶん小さな5歳さんですね」と言われ、「いえ、3歳の女の子なんですよ」と母が言うたびにみな驚いていたと聞かされた。親というのは、娘には晴れ着を着せたいものなのでは?特に、私のようなつんつるてんの幼女だったら、せめて着るものくらい……という気持ちになったのではないかと思うのだけれど、私は兄とお揃いのパンツルックが多かった。まあ、私自身、フリフリの洋服とかタイツとか動きにくい格好が大嫌いだったし、兄を真似て自分のことを「ボク」と言っていたから、親も「まあ、どっちでもいいか」みたいな感じだったのかも知れないが。そんなこともあって、昔のことを知る人たちは、髪が伸びたあとも私のことを次男だと思っていたようだ。
またしても話が違う方向に行ってしまった。何を言いたかったかというと、こんなヒヨコでも年を経て自分の髪を再利用できるようにまで成長した、ということだ。私=髪が少ないというのは自他ともに認知事項だったから、よくぞここまで!という感がある。って、大袈裟でしょう。
以前は美容院の方で髪を送ってくださっていたが、現在は個人個人で送付することになったということなので、提出用紙と束ねた髪を受け取って帰って来た。今日投函したけど、品名『髪』って、配達の方にはちょっと怖キモかなぁ。普通に届けてくださいませ!美容院にお任せしていたときより、更に気持ちが入る。仕上がったものを受け取った人が、笑顔で、少しでも前向きになれますように!

Follow me!

独り言

前の記事

利き耳