ボスネコスイーツ
会社帰り、ぶらりと立ち寄った駅ビル内に、神戸の猫スイーツが期間限定で出店していた。
BOSSNEKO(ボスネコ)というお店で、実店舗は現在臨時休業中らしい。今回のように各地で期間限定出店したり、神戸スイーツ工房直販オンラインショップでは、一部の商品を取り扱っているようだ(私が確認したときは、在庫切れだった)。
ボスネコの商品で最初に目を引いたのは、焦がしバウムのメープルチーズケーキ。猫のフェイスシルエットがパッと視界に飛び込んできた瞬間、私は食パンやブラウニーなどでニャンスイーツを販売している別会社のものかと勘違いしてしまった。疎くてゴメンナサイ。
バウムクーヘンの中央部分が猫のフェイスシルエット型にくり抜かれ、その部分はレアチーズケーキになっている。バウムクーヘンの上部はキャラメリゼしたメープルシロップでコーティングされていて、2つの肉球が刻印されている。
他にも、ネコ型タルトやネコ型フィナンシェ、シュークリームやプリンなどが並んでいて、どれも味わってみたい!
とはいえ、一気に買って帰って一人で食べるというのも、ねぇ……(できなくはないが、糖質過多が気になる)。
運が良いことに、その日からまだしばらく販売期間が続くようだったので、私は2回に分けて購入することにした。
1回目は、最初に目を引いた焦がしバウムのメープルチーズケーキ。
ナイフを入れたところ、バウムクーヘンの生地はハードタイプだった。一応、フォークでいただくつもりだったけれど、手に持ってガブリとかじりつきたい。持ち上げてみると、レアチーズ部分も崩れない程度に固められていた。
それでは、と一口目はフォークで。食感は、ねんりん家のしっかり芽よりもかちっとしているように思った。キャラメリゼされた部分は、非常に繊細な飴の幕がかかっているという感じ。私はマダムシンコのマダムブリュレのように、パリパリの状態を想像していた(見た目からも違いが分かるのに、なぜかマダムブリュレを連想していた)。
二口目からは、手で失礼して。メープルの香ばしさやほんのりとした苦み、レアチーズの酸味がうまくまとまっている。バウムクーヘンを食すとき、口腔内の水分が持って行かれがちだけれど、それをレアチーズが補ってくれている。4号サイズのケーキだったので、これ、一度に1台いけたかも、とか思ったりもした(糖質過多を気にしているのでは?)が、1週間かけていただいた。


そして2回目は、ネコ型タルト。私が購入したときのフレーバーは、ダブルチーズ・ミルクティー・ティラミスの3種類だった。
こちらのタルトは高さが10cmほどあり、購入時は冷凍だったのでしっかりしていたが、解凍後に持ち上げたところ、タルト上部が少し歪んでしまった(ダブルチーズがちょっとふにゃっとしたニャンフェイスなのは、そのせい)。猫型に惹かれて購入したところもあったので、崩れなくて良かった!

タルトの底部分は全種類チーズスフレになっているようだ。
ダブルチーズはその上にアプリコットジャムを乗せ、チーズクリームで覆ったあと、細かくしたスポンジでコーティングしている。

ミルクティーはアップルジャムを乗せ、ミルクティークリームで覆ったあと、ホワイトチョコでコーティングしている。

ティラミスはスポンジを乗せコーヒーソースをかけたあと、マスカルポーネシャンティで覆い、ココアでコーティングした上にコーヒー豆型のチョコを一粒トッピングしている。

こちらは1日1個と決めて、それぞれを食してみる。
まず、ダブルチーズはネーミングから重厚感があるものを想像していたのだが、甘みが少なくあっさりとしていて、ペロリといける。むしろ、アプリコットジャムの存在感が際立っていた。
続いて、ミルクティーはすっきりとした甘さで、紅茶の香りをほんのりと感じる。ダブルチーズに続き、こちらも軽い食感だった。
最後に、ティラミスは3種のなかで最もしっかりとした食感。マスカルポーネの濃厚さ、ココアの苦み、鼻に抜けるコーヒーの香り、これはタルト菓子ではあるものの、タルトの器にティラミスを盛ったという感じだった。
私的には、ティラミスが一番好み。
ボスネコでは、ニャンフェイスシルエットの真っ黒なホールチーズケーキとか、マロン味のネコ型タルトなども販売している(た)ようなので、機会があったら試してみたい!