フランスで見つけた素敵なもの~アロマ用品~
少しずつ日照時間が長くなり、寒さの和らぎを感じられる日が増えてきた。今年は花粉の飛散量が10年に1度の大量期(?)ということだが、コロナ禍でのマスク+フィルター生活で、目鼻の不快感が若干抑えられている。
フランス滞在中、多少鼻がグシュグシュする時期はあったものの、アレルギー症状がほとんど起こらなかったので、花粉をさほど意識していなかった。この無意識っぷりは、ホームステイ先のムッシューが花粉症だと知らずにミモザを持ち込み、ご迷惑を掛けてしまうまで、フランスには花粉症の人はいないんじゃないかと思っていたところにも表れている(エッセイ本『ある日、フランスでクワドヌフ?』の「ある日、花束サプライズ」の中で紹介しています)。
コロナ前だったので、フランス人でマスクをしている人を見かけることはほぼ皆無だったし、日本のように空気清浄機がそこここにあるわけでもなかった。花粉症の人はみんなどうやって対策しているの?
そんなフランスで勧められたのは、ホメオパシーなどの自然療法。私が実際に購入したのは、仁丹ほどの丸薬で、丸いプラスチックケース(シャープペンの芯入れくらいの大きさ)に入っていたものだった。処方箋はいらないし、スーパーの中のドラッグストアなどでも手に入る手軽さから、利用者も多いようだ(丹藤流サイト内の独り言『体調管理は心身ともに健やかに』でもちらっと触れています)。
また、アロマを活用する方法もあり、こちらの方が汎用性があるので、更に取り入れやすいのではないかと思う。
例えば、ラヴェンダー。鎮静・鎮痛・リラックス効果があるとされているので、鼻をかみすぎて痛いとか、不快感でイライラするときなど、温めたタオルに2・3滴垂らして目と鼻を覆う。症状が緩和されるし、鼻通りも良くなるように思う。
枕の下に入れるピローサシェにはドライラヴェンダーが入っていて、後頭部からほんのりと香るアロマが安眠をもたらしてくれる。
花粉症とは関係ないが、ラヴェンダーには虫よけ効果もあり、サシェを玄関に置いたりクローゼットに入れて使うこともできる。紐が付いているサシェは、ハンガーやドアの取っ手などに掛けられるし、鞄に取り付けて外出時の蚊対策にも良さそうだ。外で土いじりをする人などは、腰から下げておくにも便利だと思う。
よく南仏の土産物店で売られている3個とか4個セットのサシェを見て、私は靴の消臭用だと思っていた。それをラシェルにポロっともらしたところ、彼女にしては珍しく渋い顔で
「これは箪笥の引き出しなどに入れて使うものだと思うわ」
と言われたのを思い出す。そののち、彼女からたくさんのサシェやオイル、ドライラヴェンダーをいただいたので、自分が丹精込めて作ったものを私がどう使うのか、懸念していたのかも知れない(靴には入れていないです!)。
サシェやドライラヴェンダーは香りが持続するので、長く使えるのも有難いところだ。インターン終了から18年が経過しようとしているが、どちらもいまだにほんわりと香ってくれている。
ペパーミントオイルも活用の幅が広い。日本だとハッカ油のほうが手頃に入手できると思う。花粉症対策としては、お湯を張った洗面器に数滴垂らし、就寝前にベッド横に置いておくと、呼吸が楽になる。
朝起きてから喉や鼻につまりを感じたときは、ぬるめのお湯に2滴ほど垂らしてうがいをするとすっきりする。
マスクをしていても喉や鼻がムズムズするようだったら、ガーゼなどに1・2滴垂らして間に挟んでおくと、少し落ち着くと思う。刺激が強いので、直接肌に触れないよう、フィルターポケットのあるマスクなどを利用した方がベター。また、オイルの量が多すぎると目がヒリヒリすることもあるので、1・2滴から試して調整することをお勧めする。
こちらも花粉症とは関係ない使い方だが、ミントオイルを夏場のお風呂に10滴ほど入れると汗がひき、出たあとも5分ほど爽快感が持続する。入れ過ぎると震えるくらいひんやりしてしまうことがあるので(私は20~30滴入れたときそうなりました……)、加減をみながら入れたほうが良さそう。
屋外での暑さ対策には、無水エタノール2:精製水8:ミントオイル数滴の割合で混ぜたものをスプレーボトルなどに入れ、肌着の上から振りかけておけば、しばらくは熱がこもるのを防げる。
この2つは使い勝手が良いので、花粉に悩まされる人もそうでない人も、持っておくと便利ではないかと思う。花粉症の皆様は、これからの季節、症状が少しでも軽減されますように!