アラン・デュカス三昧

私は通常このサイトを日曜(たまに土曜)に更新している。だが、今回はすぐに載せたい内容があるので、イレギュラーで更新することにした。今週末はアップしないかも~。
10月24日(木)、東京・日本橋にアラン・デュカスシェフのビスキュイ専門店『ル・ビスキュイ・アラン・デュカス』がオープンした。他店にはない特徴として、注文してから目の前でトッピングを仕上げてくれる『ビスキュイ・ミニュット』という商品がある。更には、オープン記念として、日本(こちらの店舗)限定のフレーバーが販売されているということだった。
アントルメの仕上げを目の前で行っていただくことはあっても、ビスキュイでは経験がない。どんなものなのか興味が湧いたので、有休を取ってお店へ出向いた。

11時の開店から30分ほど経って到着。既に何人かのお客さんが店内で注文したり、商品の説明を受けたりしていた。若くてハキハキした店員さんから、『ピュール・ブール』と『バー・セレアル』の2種類試食をいただく。ピュール・ブールは想像以上にサク・ホロの柔らかい口当たりで、バターの香りと塩気が口内に広がる。使用しているバターは有塩とのこと。バー・セレアルは見た目が岩おこしのようだが、噛み応えはあっても歯に張り付くような粘りはない。食欲が湧かないときの朝食などにも、とおっしゃっていた。
店舗で売り切れていた『パレ』と、『パレ・ファン』(ファンの方は、小さい缶のみ売り切れ)についても聞いてみたところ、パレ・ファンのビスキュイに、店内で作られたマーマレードなどを挟み、ショコラでコーティングしたものがパレとのことだった。ショコラホリックとしては、パレを一度試してみたいところだ。

せっかくなので、ビスキュイ・ミニュットを3種とも注文。動画OKとのことだったので、1つずつ撮影させていただいた。手際よく、美しく、更には香りを目の前で感じながら仕上げていただく機会はそうそうないだろう。賞味期限は当日中。すぐに食さない場合は、野菜室で保管しておくのが良いとのことだった。
開店から1時間も経っていないのに、店員さんとお客さんとのやり取りで、ビスキュイ・ミニュット3種のうち1種が売り切れたようだった。早めに来て正解。
※動画は上からショコラ・ノワゼット・プリューン&キナコの仕上げ

こちらの店舗は、チョコレート専門店『ル・ショコラ・アラン・デュカス(東京工房)』と併設で、入口を入って右がビスキュイ、左がショコラの店舗となっている。ショコラ店の2階はサロンになっていて、現在、マロンやショコラシューの限定スイーツがいただける。渋谷スクランブルスクエアの店舗では、種類の異なる限定マロンスイーツを扱っていて、私はどちらも試してみてかった。糖分過多はとーーーーーっても不安なのだけれど(笑)、週末だと混み合うだろうし、平日だとセットのドリンクが少しお安くなるし、と、はしごすることにした。

東京工房のサロンでは、パティシエさんたちの製作状況を見ることができる(撮影もOK)ので、注文した『サブレ・ショコラ・マロン』が運ばれてくるまでの間、眺めたり写真を撮ったりした。
薄~いチョコレートを敷いたビスキュイの上にドーム状のマロンムースが添えられている。マロンムースはカシスなどの色付けでマーブル模様が美しい。ビスキュイはほんのりとエピスの香りがした。
ナイフ・フォークでいただくようになっていたので、サブレを切ろうとしたところ、ナイフがガツンとお皿に当たってサブレが飛び出しそうになったため、ムースを先にいただき、サブレは手でいただいてしまった……。
カカオ45%(とおっしゃっていた気がする)のアイスクリームの上にはペカンナッツ。アイスがするすると口の中で溶けていくなか、ナッツのカリッとした食感が残るので、余韻が保たれる。
コーヒーは1杯お代わりできるとのこと。渋谷へも足を運ぶし、ちょっとお上品ぶって(笑)、お代わりはいただかなかった。男性店員さんから、12月の1か月間、クリスマスアフタヌーンティーが提供され、毎年人気だと伺った。1度はこちらのアフタヌーンティーもいただいてみたいと思っていたので、12月にも再訪を検討中。

渋谷スクランブルスクエアは、座席が4席ほどの小さい店舗。私が12:45頃に到着したときは、1人客の女性と外国人男性で2席が埋まっていた。平日でこの状況だから、やっぱり来て良かったと、はしごの罪悪感を少しでも軽くしたくて気を取り直す。
女性店員さんから、11/4まで限定のカシスショコラのソフトクリームを勧められたが、お目当ての『タルト・ショコラ・マロン』を注文。
東京工房でいただいたサブレ・ショコラ・マロンと、マロンムースは同じと思われる。こちらの土台はタルトなので、サブレよりはしっかりと焼かれているけれど、程よい歯ざわり。ショコラ生地のタルトは甘さ控えめ。
東京工房と同じく、ナイフ・フォークでいただくようになっていたのだけれど、音を立てたり飛び出さないように切る自信がなかったので、やはり上(今回の場合は中というべきか)の部分から先にいただき、タルトは手でいただいた。

そして、賞味期限が当日中ということだったので、3種のビスキュイ・ミニュットを自宅に戻ってからいただく。ビスキュイの生地は硬さがあるのかと思っていたが、かじると音が立たない程度のサックリ感。ピュール・ブールより若干柔らかい口当たりのような気がするが、トッピングペーストの保水力によるものかも知れない。ショコラはカカオニブとカカオの皮(とおっしゃっていたような……)がトッピングされていて、ビスキュイ生地はほんのり苦みを感じるほど甘さを抑えてある。ノワゼットは、生地にもペーストにもトッピングにもヘーゼルナッツを使用しており、香ばしい一品。ショコラが甘くなかった分、ノワゼットは程よい甘さを感じられた。日本限定のプリューン&キナコは、プルーンときな粉を混ぜた生地。トッピングにもプルーンときな粉、そして大豆など日本的な素材があしらわれている。最後にライムを削ってくれるので、一番香り高い仕上がり。乾燥ではなく削りたてのライムからは酸味やピリッっとした苦みが感じられ、プルーンの甘さ、きな粉のまろやかさが絶妙にマッチした一品だった。
プリューン&キナコはオープン記念のため、いつまで販売されるか不明とのこと。気になる場合は早めに訪れたほうが良さそうだ。

このサイト内で、2年の間に10kg体重が落ちたと話したけれど、今日だけで一気にお腹周りが戻ったんじゃないかと思える糖質過多な1日だった。
明日からは規則正しい食生活に戻らねばと反省しつつ、アラン・デュカス三昧で口福~。

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