ドバイチョコは高価、なはず?!

母のスマホデビューに付き合うため、有休を取って家電量販店へ出向いた。予約はしていなかったが、待ち時間なしで対応してもらえた(今どきは皆さん予約してから来店されるのですね!)。機種もプランもスムーズに選ぶことができたので、当日中にスマホを受け取り、母に必要最低限の操作方法を覚えてもらうつもりでいた。が、本人確認できるものを母が持参していないことが判明。普段なら持ち歩いているのに、その日はたまたま携帯していなかったようだ。事前に伝えておかなかった私のミスでもある。
というわけで、母は翌日の予約を取り(朝イチはすでに予約で埋まっていると伺い、今どきの状況に改めて驚いた)、一人で再訪することになった。私はたびたび会社を休むわけにはいきませんので、悪しからず……。

店員さんから、あらかじめご準備しておいてくださいと言われた事柄で、母が悩んでしまうような内容(gmailのアドレスとか)を一緒に考えるため、通りかかったゴディバに入った。
「あら、ドバイチョコがあるのね。これにしようかしら」
私は最初、20周年アニバーサリー商品である『クラッキングチョコレートショコリキサー』を注文するつもりでいた。ところが、母が『ドバイチョコレートショコリキサー』の存在に気付いたため、私もそちらを試したくなった。二人で別々のショコリキサーを頼み、飲み比べしてみようかとも思ったのだが、この日はお揃いで注文した。
レギュラーをオーダーしたところ、
「ラージサイズの方がオトクですが、よろしいですか?」
と勧める女性店員さんに乗せられ、二人してラージに変更。これは、カロリー消費のために、少しでも遠回りして帰宅するなどの対策を取らねば!
番号札を受け取り、呼ばれるまでの間、私は家電量販店の店員さんから言われた準備すべきものを書き出した。
「gmailのアドレスは、これだったら覚えやすいんじゃない?パスワードはメモしていかないでね」
「私、これ、自分で打てるかしら?今使っている携帯みたいにプッシュするんじゃなくて、指を上下左右に動かして操作するんでしょ?」
「大丈夫、すぐできるようになるから」
そんな話をしていたら番号を呼ばれたので、私は商品を受け取り、席に戻って母にスマホの説明を続けようとした。
「(私のスマホを見せながら)画面はこんな風になっていると思うから」
「まあ、すごく大きいわね!それに、綺麗な色!」
母、すでにショコリキサーに夢中。私の声は届いていないし、スマホも目に入っていない様子だ。私も母もチョコレート好きなうえ、その日は気温が高く蒸し暑かったので、早く飲みたくなるのは当然だった。
説明は一時中断し、ショコリキサーをいただくことにする。
「何だか、頭がキーンとしてきたわ」
子どもですか?そんなに一気に飲んだの??
「あなたは頭平気なの?」
その言い方はどうなんだろう?
でも、私もちょこっとキーンとした。
「うん、頭にきてるかも」
文字面だけだと、売り言葉に買い言葉のような会話をしたのち、私はふと感じたことを母に言ってみた。
「ドバイチョコって、個包装のものだと1個500円前後してすごく高いけど、そう考えるとこのドバイチョコレートショコリキサーは、お手頃じゃない?他のショコリキサー商品とそんなに変わらないお値段だし」
「そうね、これはお手頃よね。市販のドバイチョコは、どうしてあんなに高いのかしら?」
ショコリキサーの商品別価格(定は定番商品、限は限定販売中の商品)を、お持ち帰りのR(レギュラー)270mlとL(ラージ)350mlで比較してみると、

カカオ27・31・50・72%(定)R:750円、L:880円
シャインマスカット(限) R:810円、L:920円
※ドバイチョコレート(限)R:810円、L:920円
カカオ99%(定)R:810円、L:939円
ストロベリー(定)R:860円、L:970円
宇治抹茶(定)R:860円、L:970円
生キャラメル(定)R:870円、L:980円
チョコミント(限)R:870円、L:980円
ホワイトピーチ(限)R:876円、L:986円
アニバーサリークラッキングチョコレート(1サイズのみ)980円

ドバイチョコレートはレギュラーサイズがシャインマスカットやカカオ99%と同価格。ラージサイズになると、カカオ99%の方がお高い。カカオは値段が高騰しているから、さもありなん、といったところではあるが、ドバイチョコとして世の中に出回っている商品の価格を考えると、ストロベリーより安価なの?!とにわかには信じがたい(フルーツも高価ですけれど)。
実食(飲)した感想としては、チョコホイップの甘さとピスタチオのコクやうっすらと感じられるえぐみ、ドバイチョコ特有のカダイフ(中東の極細の麺状生地)をフライにして砕いたものがアクセントとなり、くどくなるんじゃないかと思っていたところ、想像よりもさっぱりといただけた。チョコレートよりはピスタチオが強いけれど、カダイフが入っていることによって‟ドバイチョコ”が連想され、贅沢な一品をいただいているという満足感が得られる商品だと思った。

ドバイチョコレートは高品質な材料を使用していることなどから、一般的なチョコレートより高価になるそうだが、高級チョコレートメーカーであるゴディバにおいてこの値段設定は、企業努力の賜物なのだろう。
アニバーサリークラッキングチョコレートはいずれいただきたいと思っているけれど、ドバイチョコレートの市場価格を考えたら、こちらをまた頼んでもいいかなぁ、とゲンキンな発想がちらついているところである。

\ 最新情報をチェック /